APEC首脳会議で中国の習近平総書記が訪韓。2025年11月01日、習近平さんと、とうとう韓国大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんとの間で中韓首脳会談が行われました。

以下は、中国の外交部が中韓首脳会議について出したプレスリリースです。
面倒くさい人は、強調文字や赤いアンダーライン部分だけに注意して、次の小見出しまで飛ばしてください。
習近平氏、韓国大統領・李在明氏と会談
2025年11月01日 18:34現地時間2025年11月01日午後、韓国大統領の李在明氏と中国国家主席の習近平氏が、慶州博物館にて会談を行った。
11月の慶州は秋の気配が濃く漂っていた。習近平氏が車で到着すると、韓国の儀仗隊が盛大に歓迎した。
李在明氏は習近平氏を熱烈に迎えた。両国首脳は握手を交わし、記念撮影を行った。
習近平氏と李在明氏は閲兵台に登壇し、軍楽隊が中韓両国の国歌を演奏した。習近平氏は李在明氏の案内のもと、儀仗隊を閲兵した。両国の首脳は、それぞれ相手方の随行者と握手を交わし、挨拶を交わした。
歓迎式典の後、両国首脳による会談が行われた。
習近平氏は次のように述べた。
「中韓は切り離せない重要な隣国であり、また分かちがたい協力パートナーでもある。
国交樹立から33年来、両国は社会制度やイデオロギーの違いを乗り越え、各分野における交流と協力を積極的に推進し、互いに成果を上げ、共に繁栄してきた。
事実が証明しているように、中韓関係の健全かつ安定的な発展を推進することは、常に両国民の根本的利益にかなっており、時代の潮流にも合致した正しい選択である。
中国側は中韓関係を重視し、対韓政策においては継続性と安定性を保っている。
韓国側と意思疎通を強化し、協力を深化させ、共通の利益を拡大し、共に課題に立ち向かい、中韓戦略的協力パートナー関係が着実に遠くまで進むよう推進し、地域の平和と発展により多くの正のエネルギーを提供したい」
習近平氏は、中韓関係に新たな局面を切り開くための4つの提案を示した。
第一に、戦略的意思疎通を強化し、相互信頼の基盤を固めること。
中韓関係を長期的視点で捉え、互いに尊重し合いながら共に発展し、異なる点があっても協力を通じて共に利益を得る。お互いの社会制度と発展の道を尊重し、核心的利益や重大な関心事を尊重し合い、友好的な協議を通じて矛盾や相違を適切に処理する。
両国間の対話ルートと交流メカニズムを有効に活用し、両国関係の発展に力を結集する。
第二に、互恵的協力を深化させ、利益の絆を強化すること。
隣国を成功させることは自らを助けることでもある。中国側は韓国側と互恵・Win-Winの原則を堅持し、中韓自由貿易協定(FTA)第二段階交渉の加速を推進し、人工知能、バイオ医薬、グリーン産業、シルバー経済など新興分野における協力の潜在力を掘り起こし、経済・貿易協力の質と水準を高めていく。
中韓両国はネット賭博や通信詐欺の取り締まりを重視しており、二国間および地域レベルで協力を展開し、両国国民の生命と財産の安全をより良く守っていくことができる。
第三に、国民感情を高め、民心の通じ合いを促進すること。
世論や民意に対するガイダンスを強化し、前向きな情報を多く発信し、否定的な傾向を抑制する。健全かつ有益な人的・文化的交流を実施し、相互理解を深め、民意の基盤を固める。
人の往来を円滑にし、青少年、メディア、シンクタンク、地方などの交流を活性化させ、両国国民が心を通わせ意志を一つにすることで、中韓関係の健全かつ安定的な発展のために良好な雰囲気を醸成する。
第四に、多国間協力を密接にし、共に平和と発展を推進すること。
中国側は韓国側がアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議を成功裏に開催したことを祝福し、次回APEC議長国を務める機会を活用し、各国と共にアジア太平洋自由貿易圏のプロセス及び地域経済統合を推進し、アジア太平洋共同体の構築を共に推進していきたい。中韓双方は真の多国間主義を共に実践し、多国間貿易体制を維持し、国際ガバナンスがより公正かつ合理的な方向に向かうよう推進していくべきである。
習近平氏はさらに強調した。中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議において、「第15次5カ年計画」の提案が審議・採択された。
中国経済は基礎がしっかりしており、優位性が多く、強い回復力と大きな潜在力を有しており、長期的な好転の支えとなる条件と基本的なトレンドは変わっていない。
今後も引き続き高水準の対外開放を拡大し、世界各国と発展のチャンスを分かち合っていく。
李在明氏は次のように述べた。
「習近平主席が11年ぶりに韓国を国賓として再訪されたことを心より歓迎する。
この訪問は中韓関係にとって非常に意義深いものである。
中韓の国交樹立以来、各分野における互恵的協力が絶えず深化し、それぞれの経済発展を力強く後押ししてきた。
中韓は隣国であると同時に、切っても切れないパートナーでもある。
韓国側は対中関係を非常に重視しており、中国側と共に努力し、両国間の友好協力関係をさらに発展させていきたい。
双方はハイレベル交流を密にし、政党や地方の交流を促進し、意見の相違を適切に処理していく必要がある。
中国の『第15次5カ年計画』は、今後5年間の経済発展の方向性と重点を明確に示しており、韓国側としても対中互恵協力を強化し、産業・供給チェーンの安定を維持し、両国民により多くの恩恵をもたらしたい。
韓国側は、中国側との人的・文化的交流を密にし、国民感情の改善を図りたい。
また、韓国側は中国が2026年のAPEC首脳会議を主催することを支持し、中国側と国際および地域の問題における意思疎通と調整を強化し、共に地域および世界の平和と発展を促進していきたい。
会談後、両国首脳は、経済・貿易、金融、農業、法執行、科学技術などの分野における協力文書の交換式を共同で見届けた」
その夜、李在明氏は習近平氏と小規模な友好交流を行い、習近平氏のために歓迎晩餐会を開催した。
蔡奇氏、王毅氏などが上述の活動に参加した。
⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「习近平同韩国总统李在明会谈」
韓国政府は「言論を統制しろ」「中国のいいことを言え」
「中国と韓国で協力していきましょう」――という内容で特に面白くはないのですが、注目したいのは、「世論や民意に対するガイダンスを強化し、前向きな情報を多く発信し、否定的な傾向を抑制する」――です。
先にご紹介したとおり、韓国内では、若者世代を中心に「反中デモ」が多発しています。

↑2025年10月03日に韓国ソウル鍾路区東大門駅近くで行われた反中国デモの様子。中国が韓国の選挙に介入しているなどと主張しています。
習近平さんは「世論や民意について統制し、反中国的な言動を抑制しろ」と言いました。「前向きな情報を多く発信し」が傑作で、要するに「中国を讃えよ」といっているわけです。
先にご紹介したとおり、李在明(イ・ジェミョン)さん、および韓国政府はすでに「反中デモはやめろ」と発言しています。
特定国家・国民を狙った怪談・嫌悪発言が無差別に流布され――が傑作で、これは明らかに「中国」のことです。
「福島汚染水の放流は宣戦布告に等しい」などと発言して、怪談を流布し、特定の国「日本」への嫌悪発言を繰り返しきたのは、李在明(イ・ジェミョン)です。
中国への非難は許さず、日本への故なき蔑視発言はOKなのです。
李在明(イ・ジェミョン)さんがこういうダブルスタンダードを平気で行う生来のうそつき、前科四犯な人物であることを、日本人は決して忘れはなりません。
もうひとつ。中国政府からこのようなプレスリリースが出た以上、李在明(イ・ジェミョン)と愉快な仲間たちは「反中デモ」を取り締まるでしょう。
韓国には「中国を批判する自由がない国」になるのです。
(吉田ハンチング@dcp)







