口先介入だけでは効かない――というのが昨今のトレンドではあります。
『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が『Bloomberg』のインタビューで興味深い発言を行っています。
『Bloomberg』の記事から一部を以下に引用します。
(前略)
李総裁の発言は、韓国ウォンが世界金融危機以来の最安値付近で取引されている状況下で出されたものであり、中央銀行にとって、成長支援と金融安定の確保のバランスは難しさを増している。李総裁は、通貨安の主因を米国のAI株のボラティリティや米中貿易ダイナミクスの変化など外部要因に求めつつも、市場がそれらに過度に敏感に反応していると述べた。
李総裁は、当局が過度のボラティリティーを確認した場合、市場に介入する用意があるとも述べた。
(後略)
このインタビューは2025年11月12日に行われたものですが、この時点でウォン安が急進していました。

上掲は2025年11月12日(水)15:30現在(ただし日本時間)のチャートです(チャートは『Investing.com』より引用)。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「為替介入も辞さず」と述べていますが、これは口先介入ではなく、実際に韓銀砲を撃っていると思われます。
(吉田ハンチング@dcp)






