2020年03月に入って、韓国株式市場では大幅な下落が続いています。上掲は、KOSPI(韓国総合株価指数)をローソク足1本が1カ間の値動きを示す「月足」で見たもの。まだ27日で、残り2日営業日ありますが非常に大きな陰線となっています(チャートは『Investing.com』より引用)。
韓国株式市場では外国人プレーヤーの動向が大きな影響を与えます。そのため、韓国当局も外国人の売買動向に注視してきました。韓国メディアは時に名指しして外国人投資家の「売り越し」について不快感を表明してきました。
先にご紹介したとおり、韓国株式市場では現在「空売り全面禁止」となっています。しかし、連日お伝えしているとおり、それでも外国人投資家の「売り越し」が続いているのです。
⇒データ引用元:『finance.naver.com』「投資家別売買動向」
https://finance.naver.com/sise/sise_trans_style.nhn
※上掲データは2020年03月27日15:57現在のものです。
上掲は、2020年03月第4週、すなわち03月23-27日の5営業日間のプレーヤー別売買動向です。ご覧のとおり、外国人投資家はこの直近1週間で「1兆9,487億ウォン」も売り越しています。
よく玉(たま・ぎょく)が続くなというところなのですが、では一体外国人投資家は韓国株式をいくら保有しているのでしょうか?
2020年02月末時点で、外国人保有株式残高は「545兆1,000億ウォン」になります。
また、下記記事によればこの02月にKOSPIで「2兆9,700億ウォン」、KOSDAQで「2,600億ウォン」を売り越したとのこと。韓国株式市場はそれほど大きくないので、これはかなりの金額です。
ただし、03月は03月27日14:51時点で「約13兆ウォン」の売り越しとなっており、実に02月実績の4倍強。03月は外国人投資家による韓国売り(セルコリア)が加速したわけで、それでもまだ莫大な玉を残しているのです。どこで「売り」が止まるのかは注目に値します。
⇒参照・引用元:『聯合ニュース』「外国人、二ヶ月ぶりにセル・コリア…2月に国内株式3兆2千億ウォンの売り越し」(原文・韓国語・筆者(バカ)意訳)
(柏ケミカル@dcp)