先日、韓国軍のポンコツ潜水艦の裁判についてご紹介しましたが、今度は「新型高速艇」について実にバカバカしい事実が報じられました。
今回報じられた「新型高速艇」というのは、日本では一般に「ミサイル艇」と呼ばれる艦種で、対艦ミサイルを装備し高速で機動できる艦艇です。
韓国軍では「犬鷲(イヌワシ)型」というミサイル艇が配備されていますが、これをバージョンアップしていこうという事業が行われているのです。
韓国メディア『Chosun.Biz』2020年07月16日付けの記事から以下に引用します。
『韓進重工業』は2014年から昨年までの4回にわたる入札で、合計16隻の新型高速艇を受注した。
1隻当たりの価格は600億~650億ウォンで契約規模だけで約1兆ウォンに達する。現在までに8隻が建造され、このうち4隻が、海軍に引き渡され戦力化された。
しかし、韓進重工業が建造した新型高速艇は、2017年11月に納品された1番艦から昨年12月に就役した2~4番艦までの4隻で共通してエンジンに亀裂が発生し、配備されなかった。
4隻の新型高速艇が運用800時間にも満たないのに全艦で故障が発生したため、海軍内部で製造欠陥の可能性が提起され、技品院(国防技術品質院の略:筆者注)は、今まで原因究明のための調査を進めてきた。
⇒参照・引用元:『Chosun.Biz』「【独占】海軍、新型『イヌワシ』高速艇故障の原因は『韓進重設計不良』暫定結論」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
エンジンに亀裂が発生するような致命的な欠陥が、なぜ納品前に発見されないのか非常に疑問ですね。しかも4隻全部というのがスゴイです。
もう世にもアホらしい話ですが、2020年07月15日「国防技術品質院」は、
次世代新型高速艇のエンジン故障の原因を調査した後、「設計に不十分な点があり、エンジン(シリンダーヘッド)に海水が流入する不具合が発生したと推定される」と報告した。
とのことです。
「なぜそんなことになるんだよ」「実験していないのか」など、突っ込みどころ満載ですが、これまた実に韓国らしいエピソードです。
こんなことの起こる国が「造船大国」と称しているのは、本当に不思議なことです。
(吉田ハンチング@dcp)