韓国経済が危機的状況に陥っており、輸出金額も毎月前年割れを続けています。その中で「半導体」の売上実績が昨年より持ち直し、韓国政府、韓国メディアをして「善戦」といわしめる要因となっています。
しかし、行く手に暗雲が見えたかもしれません。
2020年07月に入ってDRAM、NAND(型フラッシュメモリー)の価格が下落。「下半期に入っても価格の下落が続くのではないか」という予測が出ています。本件を報じた韓国メディア『毎日経済』2020年08月02日の記事から以下に引用します。
(前略)
メモリー半導体の価格が下落することは、『サムスン電子』と『SKハイニックス』など国内の半導体メーカーには悪材料だ。コロナ事態で韓国の輸出、経済の支えとなった半導体が揺さぶられるということだ。
オームディアによると、世界的なDRAMのシェアは、昨年末基準『サムスン電子』が42.7%、『SKハイニックス』が28.8%で1、2位を占めている。
NAND(型フラッシュメモリー)は、昨年末基準で、『サムスン電子』が35.9%で1位、『SKハイニックス』が9.9%で5位だ。
このため、市場では、国内の半導体企業の下半期の実績が上半期には満たないと予想する。
(後略)⇒参照・引用元:『毎日経済』「『下半期DRAM・NAND価格全方位下落』…半導体コリアの運命は」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
さらに『サムスン電子』のメモリーマーケティングチーム専務の言葉を以下のように引いています。
(前略)「第3四半期の新規スマートフォン発売と中低価格の携帯電話の需要回復を期待したが、主要顧客を中心に在庫レベルが高くなった状態であり、コロナによる不確実性も常に存在している」
(後略)
先からご紹介しているとおり、韓国の主力輸出品目は総じて弱体化しており、「半導体がこけたら韓国の輸出は総崩れ」となる可能性があります。
2020年下半期に本当に半導体(韓国が主力としているメモリー半導体)の価格が下がるのであれば、韓国の輸出は打撃を受けるでしょう。
勝負どころが来たかもしれません。
(柏ケミカル@dcp)