韓国株式市場ですが、2020年07月には外国人投資家が「買い越し」に転じ、韓国メディアでも「外国人投資家が帰ってきた!」と喜びの声が上がっていました。
しかし、実は……アメリカ合衆国の投資家は「韓国売り(セルコリア)」を続けているのです。
この件を報じた『中央日報(日本語版)』の2020年08月10日の記事から以下に引用します。
金融監督院が10日に発表した「外国人証券投資動向」によると、外国人投資家は7月の1カ月間に韓国上場株式を5,820億ウォン(約517億円)相当を買い越した。
2月からの5カ月間で26兆5,500億ウォンの株を売り越したが、6カ月ぶりに「買い」に転じたのだ。
先月末の外国人投資家が保有する韓国株は583兆4,900億ウォンで時価総額全体の30.8%を占めた。1月の33.8%から6カ月で3ポイント下落した。
外国人投資家が韓国株式市場にお金を投じるようになって良かった良かったなのですが、ここからが面白い興味深いのです。国別で見ると以下のようになります。
買い越し国と金額
イギリス:7,550億ウォン
アイルランド:4,470億ウォン
ルクセンブルグ:3,170億ウォン
オランダ:2,520億ウォン
小計:1兆7,710億ウォンの買い越し売り越し国と金額
アメリカ合衆国:1兆2,280億ウォン
カナダ:2,870億ウォン
小計:1兆5,150億ウォンの売り越し
外国人投資家として全体で見ると「買い越し」かもしれませんが、北米の2カ国「アメリカ合衆国」「カナダ」はまだ売り越しでセルコリア継続中だったのです。
もちろん、合衆国も売り越し金額は減少しています(06月は「2兆4,550億ウォン」の売り越し)。
しかし、欧州と北米できっぱり「買い越し」と「売り越し」が分かれたのは面白い興味深い現象です。これは――韓国に対する「理解度」の差が出たのでしょうか(笑)。
(吉田ハンチング@dcp)