韓国の経団連といわれる『全国経済人連合会』から興味深いリポートが出ました。「韓国経済の中国依存度が高まっている。それは輸出だけではなく、韓国への投資の面でもそうだ」というのです。
コロナ騒動の中、中国への依存度が上昇した!
輸出1本で食べている韓国ですが、中国は韓国の最大の輸出相手国(以下は2018年のデータ:データ出典『JETRO』)。
もともと中国依存度は大きいのですが、今回の新型コロナウイルス騒動によって全体に輸出額が減少している中、中国の比重が「1.5ポイント上昇」したのです。
中国への輸出金額が全体に占める割合
2019年01~07月:24.3%
2019年01~07月:25.8%
しかも、他国への輸出金額が前年比割れとなる中、06月以降に対中国輸出はプラスに転じたのです。
中国から韓国への直接投資も比率を増す
中国から韓国への直接投資(FDI※)の金額も、主要国(と地域)である「アメリカ合衆国」「EU」「日本」が金額を減じる中、以下のとおり中国が存在感を増しています。
「中国から韓国への直接投資金額」の全体に占める割合
2019年上半期:3.0%
2020年上半期:8.2%
上掲のとおり全体に占める割合は「5.2%増加」しており、金額では「8.56億ドル」(前年同期比184.4%)となっています。
韓国経済における中国の重みは増しており、これによって韓国は「お得意さまの言うことは聞かなきゃ」となっていくように見えます。
問題は合衆国と中国の対立!
問題は、合衆国と中国の対立が中国共産党がギブアップするまで止まらないだろうという点です。一応韓国はまだ自由主義陣営ということになっていますが、韓国の情勢は文在寅大統領の政策もあって極めて中国寄りになっています。
このまま韓国経済が中国依存を深めていったら……中国が合衆国との対立によって左前になると韓国もただでは済みません。共倒れの可能性があります。
※FDIは「Foreign Direct Investment」の略
(柏ケミカル@dcp)