2020年09月17日、アメリカ合衆国国務省のキース・クラック国務次官(Keith J. Krach:経済成長・エネルギー・環境担当)がプイラベートジェットで台湾に到着しました。
これは台湾にとって大きな出来事。というのは、1979年以来で台湾を訪問した合衆国国務省の最も高官だからです。
当然、台湾メディアではこの訪問を大きく取り上げていますが、いつものごとく中国はこの訪問に先から警告を発していました。
で、訪問前日の09月16日には人民解放軍の「Y-8対潜哨戒機」2機が、台湾の防空識別ゾーン(AIDZ)に侵入(『South China Morning Post』の報道による)。
台湾空軍から警告を受けたとのこと。
また『South China Morning Post』の記事によれば、
先週の水曜日(2020年09月09日:筆者注)以降、台湾のAIDZの南西部に多数のPLA(人民解放軍:筆者注)軍用機が飛んでおり、台湾の蔡英文大統領は両岸の緊張を拡大し、地域の平和と安定に影響を与える深刻な挑発であると述べた。
⇒参照・引用元:『South China Morning Post』「China greets US diplomat’s visit to Taiwan with warplane incursion」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
とのこと。
クラック国務次官は、07月30日に亡くなられた李登輝総統の慰霊祭に参加。合衆国と台湾との貿易協定締結に向けての対話を進めると見られており、この点で中国が神経を尖らせています。
2020年09月17日、さっそく中国外務省の報道官は、
とコメントを出しました。
中国の思惑がどうであれ、合衆国が台湾との事実上の同盟関係を進めるのは確実です。
(吉田ハンチング@dcp)