中国ではドルが不足してきているのではないか、という推測があります。コロナ騒動で輸出は前年比で減少、アメリカ合衆国の市場から閉め出されつつあり、状況証拠としては保有するドルの減少を示唆しているというわけです。
しかし、中国はでかい図体を回すためにドルを入手しなければなりません。ですので保有する合衆国公債を売却してドルを入手しているのではないか、というわです。
上掲は、アメリカ合衆国財務省から公表された「合衆国公債の主要保有者と保有高」のデータです(2020年07月末時点)
2020年07月末時点で中国は合衆国公債を「1兆734億ドル」保有しているとなっています。この保有高の推移を直近でグラフにすると以下のようになります。
かつては日本より多く合衆国公債を保有し、その保有額は世界一だったのですが、明らかに減少傾向が続いています。直近でも06月末から07月末へと「10億ドル」減らしています。
これもドル不足を補うために売却したのではないか、というわけです。
(松田ステンレス@dcp)