韓国メディア『朝鮮日報(日本語版)』に『トヨタ』に恨みごとを言うような記事が出ました。
以下に一部を引用します。
トヨタ自動車の韓国法人、韓国トヨタ自動車は6月の株主総会を開き、総額219億6485万546ウォン(約19億8000万円)の配当を決議した。
株主総会とは言うものの、株主はトヨタ自動車だけなので、韓国トヨタ自動車が2020年3月期に上げた当期純利益と1ウォン単位まで一致する。
韓国で1年間かけて稼ぎ出した利益を日本本社に全て送金した格好だ。
(後略)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
韓国でもうけたお金は「配当」で海外に持ち出される!
恨めしそうな書きぶりですが、そんなことは今に始まったことではありませんし、海外資本の企業がもうけたお金を配当という形で海外に送金する(海外に持ち出す)のは当然のことです。
また日本の『トヨタ』だけがそのように振る舞っているわけではありません。同記事には以下のように他の外国企業の例が載っています。
韓国スタンダード・チャータード銀行
2019年の純利益:3,144億ウォン
2019年の配当:6,550億ウォン
このように『スタンダード・チャータード』は当期純利益よりも多くの金額をごっそり本社(香港)に送っています(笑)。さらに、
2015年の純利益:-2,800億ウォン
2015年の配当:5,000億ウォン
と赤字を出しても配当を出しています。
同記事では、
(前略)
韓国市場をATMのように活用する一部外国企業の実態だ。
(後略)
と書いていますが、『トヨタ』はじめいかなる海外企業も非難されるいわれは全くありません。
ちなみに中国共産党の場合は、外国企業が中国でもうけたお金を海外に持ち出せないようにさまざまな制約をかけており、そのため外国企業はもうけたお金を泣く泣く中国に再投資するようになっています。
これがまた中国共産党が非難される理由です。資金移動の自由を制限している国に投資する人間の気が知れませんね。
さらにちなみに、中国はWTOに加入する際に「資金の移動を自由化する」と約束したの一切守っていません。
(松田スレンレス@dcp)