トランプ師匠の無茶でアメリカがドボンになる日

貿易戦争は楽勝」とうそぶくトランプ大統領ですが、ことはそんな簡単には進まないと予想できますし、下手を打つとこのような経済政策のためにアメリカがドボンになる可能性もあります。

まず、アメリカは「貿易赤字」と「財政赤字」の、いわゆる「双子の赤字」に陥っています。

2017年末すったもんだの挙げ句に成立した減税措置で、財政赤字がさらに進むことは確実です。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの試算によれば次期(2018年10月から)の財政赤字は「1兆1,000億ドル」まで拡大する、とされています。

この赤字は米国債の発行で賄われます。つまり借金ですね。米国債の多くを購入しているのは海外投資家です。1兆1,000億ドルをファイナンスするためにはさらに海外からの資金を必要とするでしょう。

そうなると貿易赤字も大きくなります。というのは、

貿易収支 + 資本収支 = 0

という公式があるためです。資金が多く流入すると資本収支が大きくプラスとなるので、その分貿易収支がマイナスになるわけです。

ですから、トランプ大統領が現在行っている経済政策は、アメリカの双子の赤字をさらに拡大するものです。トランプ大統領は「木を見て森を見ず」な、極めて近視眼的な人物といえるでしょう。

そのような人物の行き当たりばったりな政策でアメリカはドボンになるかもしれません。そのドボンは世界経済に破滅的な影響を与えますので、非常に迷惑な話です。

(柏ケミカル@dcp)