韓国政府は文在寅大統領の「クリーンエネルギー政策」に則(のっと)って、原子力発電所を目の敵にしています。
韓国で最も古い原発「月城1号機」は解体で決定しているのですが、この解体作業についての情報が出てこないじゃないか、と韓国の監査院が怒っていらっしゃいます。
焦点は「月城1号機の早期閉鎖が妥当かどうか」です。
つまり、政府与党には「早期閉鎖という結論」が最初にあって、まともな判断がされなかったのではないか、ということを鑑査しているわけです。
ところが!この鑑査作業が進まないのです。
原因は「産業資源部」です。
産業資源部はなんと資料の隠蔽、削除・廃棄を行ってまで抵抗したとのこと。
複数のメディアが取り上げていますが、『毎日経済』の記事から、チェジェヒョン監査院長の注目すべき発言を以下に引用します。
(前略)「国会の要求の後、産業通商資源部の公務員が関係資料をすべて削除した」と明らかにした。
関係者の陳述過程でも「事実を隠したり虚偽の陳述をする。(監査院側から)別の資料を持って、追及する過程が際限なく繰り返された」と説明した。
(後略)
このような抵抗をこそ「政権への忖度(そんたく)」というのではないでしょうか。
どんな都合の悪い資料が廃棄されたのかが気になりますし、鑑査結果がどのように出るかにも注目です。
(吉田ハンチング@dcp)