韓国政府の負債が雪だるま式に増えており、現在「国家負債」は以下のようになっています。
国家負債総額:2,198兆1,000億ウォン
<<内訳>>
中央政府債務・地方政府債務:728兆8,000億ウォン
公共機関債務:525兆1,000億ウォン
公務員・軍人など年金引当金:944兆2,000億ウォン
先にもご紹介しましたが、文在寅政権では、
国家負債増加額:417兆6,000億ウォン
だけ負債が増えました。しかもまだ任期は残っています。
負債の増加に対応しなければならないということで、2020年10月05日、洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が「財政準則」(守らなければならない財政の規則)を公表しました。
現在、韓国政府はこれを法律化しようと動き出しています。
しかし「経済が危機的状況の中、なぜ法律化しなければならないのか」といった不満が与野党問わずに噴出しています。
法律化しなければならない理由はただ一つ。↓の記事でご紹介したとおり、法制化しないと国の信用格付けが落ちるからです。
韓国一安心?『ムーディーズ』が財政準則を評価
韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が、「財政準則」(守らなければならない財政のルール)を発表したばかりに政府与党からも非難されているという件をご紹介しました。しかし、外部から洪長官に援軍が現れました。世界的信用格付け会社『ム...
信用格付け会社による評価が落ちると海外からの借金の際に金利が高くなって困りますから、洪長官は万難を排してこれを実行しなければなりません。立場的にはいささか贖罪羊めいていますが「法制化しないと仕方がない」のです。
野党からは、当然ですが「財政の縛りだけ作って、借金のつけを次期政権につけ回した」という批判が上がっています。文在寅政権は借金だけ作ってばらまき政策で好きなことを行い、財政準則も作って以降の政権の手足を縛るのか、というわけです。
しかし、そうなっても仕方ありません。
財政準則の詳細については以下の記事を参照ください。
韓国政府から「財政準則」出た! 「先送り」で「実効性に疑問あり」
注目されていた財政のルールが韓国政府から出ました。まず注目ポイントをご紹介します。・対GDP比率で、政府債務は60%以下、統合財政収支(政府の収入-支出)の赤字が3%以下(限度計算式は後述)・2025年から実施するが5年ごとに見直せる・景気...
(吉田ハンチング@dcp)