2020年11月26日、『韓国銀行』は「経済展望報告書」というリポートを公表しました。韓国経済についての現状分析、先行き見通しなどが盛り込まれた全19ページの資料となっています。非常に興味深い内容ですので、このうち幾つかをピックアップしてご紹介します。
韓国の2020年GDP予測:-1.1%
※『韓国銀行』同リポート内の「年間」のデータを紹介しています(以下同)
何度かご紹介していますが、このGDPの予測は二転三転しています。さすがにプラスは諦(あきら)めて「-1.1%」となりました。
2020年の
就業者数:-20%
失業率:4.0%
雇用率:60.1%
就業者数:-20%
失業率:4.0%
雇用率:60.1%
先にご紹介したとおり「失業率:3.9%」でも「韓国通貨危機」以来などと韓国メディアで書かれるわけですので、この「失業率:4.0%」はひどい数字です。「就業者数の増減」「雇用率」の数字が悪いことは言うまでもありません。
経常収支の黒字金額の予測
2020年:650億ドル
2021年:600億ドル
2022年:580億ドル
2020年:650億ドル
2021年:600億ドル
2022年:580億ドル
この「経常収支の黒字金額の予測」が最も面白いポイントです。2020年は「650億ドル」と予測しているのですが、2021年、2022年と黒字金額が減っていくとしています。2022年は2020年から「約11%」も黒字が縮小するというのです。
「なんで?」と思うのですが、理由は特に明記されていません。韓国の明るい未来を信じられない、『韓国銀行』の弱気な予測です。どうしちゃったんでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)