久しぶりに韓国の「基幹産業安定基金」の音沙汰が聞こえてきました。
この基金は何度もご紹介しているとおり、文在寅大統領が「韓国の7つの基幹産業を救う」と勇ましく立ち上げたものなのですが、40兆ウォン規模と号した割に今までに1ウォンも出していません。
支援第1号は『アシアナ航空』とされたのですが、実際にお金を突っ込んだのは国策銀行である『産業銀行』であり『輸出入銀行』です。また、『アシアナ航空』単体での再生プランは流れて、『大韓航空』との合併話が優先され、『産業銀行』はすでにそのための8,000億ウォンを『韓進KAL』に投入済みです。
で、すっかり『アシアナ航空』については「基幹産業安定基金」の出番はうやむやになってしまいました。本当に40兆ウォンあるのやらも怪しいことこの上ないのですが、2020年12月10日、韓国メディア『毎日経済』に「『済州(チェジュ)航空』が「基幹産業安定基金」(基安基金)から321億ウォンを支援される。アシアナ航空に続き二番目起案基金サポートである」という記事が出ました。
321億ウォンという非常に中途半端な金額なのですが、同記事によれば『産業銀行』『輸出入銀行』も資金を投入するのです。
『産業銀行』『輸出入銀行』:1,400億ウォン
『信用保証基金』:300億ウォン
「基幹産業安定基金」:321億ウォン
『信用保証基金』:300億ウォン
「基幹産業安定基金」:321億ウォン
やはり『産業銀行』『輸出入銀行』の資金投入が最大で、ケタが1つ違います。さて、今回こそは本当に「基幹産業安定基金」はお金を出すのでしょうか。注目です。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「『済州航空』に基安基金から321億」
(吉田ハンチング@dcp)