『アメリカ合衆国国際貿易委員会』(United States International Trade Commission:略称「USITC」)は、2021年01月27日、
In the Matter of CERTAIN ACTIVE MATRIX OLED DISPLAY DEVICES AND COMPONENTS THEREOF
特定のアクティブマトリクス有機ELディスプレイデバイスおよびその構成要素に関して
特定のアクティブマトリクス有機ELディスプレイデバイスおよびその構成要素に関して
の特許侵害の疑いで、
韓国『サムスン電子』/『サムスン電子アメリカ』/『サムスンディスプレー』
中国『BOE』グループ
中国『BOE』グループ
の調査を行う旨の発表を行いました。申立人はアイルランド『Solas OLED Ltd.(ソラスOLED)』という企業です。
上掲が『USITC』の文書。『BOE』は先にご紹介したとおり、立志伝中の人物である王東升さんが率いる世界最大のディスプレーメーカーです。
韓国企業は「特許トロール」に狙われている?
面白いのは、韓国には「韓国企業は『特許トロール』(patent troll:パテント・トロール)に狙われている」という被害者意識があることです。
「特許トロール」のトロールは、普通「妖精」と訳されますが、この場合は「荒らし」、もっといえば「ゴロ」「やから」的なニュアンスになります。つまり、「自分の保有する特許を盾に取ってあちこちの企業を訴えて回る(そのくせ自分ではその特許を使って何かしているわけではない)」というイメージです。
『Solas OLED Ltd.(ソラスOLED)』がトロールなのかどうかは分かりませんが、これから事態の詳細について明らかになるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)