韓国の文在寅大統領は「クリーンエネルギー政策」を推進しており、再生可能エネルギーの利用にご執心です。
なにせ、よせばいいのに「太陽光発電」「風力発電」の規模を現在の3倍に増やすという宣言まで行っているほどです。
太陽光発電施設の1/3はまさに「開店休業」
この再生可能エネルギーの利用推進の動きは、政権公約として文在寅さんが大統領になってからぐいぐい推進されました。そのため、小規模の民間太陽光発電業者が山ほどできたのです。
ところが、このせっかくできた太陽光発電業者の設備の1/3が送電網に接続されていないというのです!
この件を報じた韓国メディア『ソウル経済』の記事から一部を引用します。
再生可能エネルギーの拡大政策に基づいて、小規模の民間太陽光発電事業者が雨後の筍のように増えたが、全体の3分の1は、事実上「開店休業」状態であることが分かった。
電気を生産しても送電インフラが不足しており、事業者の多くが設備を持て余しているのだ。
(中略)
1㎿以下の小規模太陽光民間発電事業者が系統接続を申請した累積設備数は、過去2016年10月の制度施行以後、先月末までに合計8万3,840件、14.4GWに達する。
パネルなど太陽光設備を設置した民間事業者は、系統接続をしなければ生産した電気を韓国電力網(網)を介して送配電することができない。
しかし、全体の申請量のうち、3分の1ほどである4.2GWはまだ接続さえ行わずに「待機」状態であることがわかった。
(後略)⇒参照・引用元:『ソウル経済』「民間太陽光発電事業者の3分の1は『開店休業』」(原文・韓国語/引用者(バカ)意訳)
※赤アンダーライン、強調文字は引用者による
14.4GWを発電できる設備があるにも関わらず、その1/3「4.2GW」の設備が『韓国電力』の送電網に接続されておらず、生産した電力を送れないのです。
(前略)
接続待機状態である民間設備4.2GWのうち、2.4GW分は配電線と主変圧器の拡大などを通じて、1年以内に接続可能であると説明する。しかし、残りの1.8GW分は変電所を追加で造らなければならず、作業などが完了するまで、少なくとも3年以上ひたすら待つしかないのが実情である。
(後略)
クリーンエネルギー政策をぶち上げて、民間業者に山のように太陽光発電設備を造らせておいて、変電施設の整備などのフォローアップは進めず、放置してきたのです。
呆れて物も言えないとは、まさにこのようなことを指すのではないでしょうか。
このような状態にも関わらず「太陽光発電の規模を3倍に!」などと言っているのです。よくまあこんないい加減な態度で国の根幹に関わるインフラ政策を指導できるものです。
(吉田ハンチング@dcp)