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韓国『双竜自動車』の「Pプラン」とは? 破産宣告前にリストラ案を出す

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事実上破綻している韓国『双竜自動車』ですが、75%の支配権を持つインド企業『マヒンドラ&マヒンドラ』が『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』への売却プランを蹴ったため、道が途絶えつつあります。

「Pプラン」とは何か?

韓国メディアでは「Pプラン」での再生を目指す――と報道しています。

この「Pプラン」とは「Pre-packaged Plan」のことで破産手続きの一種です。破産宣告の前にリストラ計画を合意するというもので、事業を再建するために使われます。あらかじめ債権者との合意に達しておけば、法定費用や会計費用、破産保護に費やされる時間を節約することが可能なのです。

『双竜自動車』はこれを使って事業を再建するつもりなのです。ただし、破産手続きにおいて韓国でPプランが使用されたことは一度もありません

非常に虫のいい計画を立てています

『双竜自動車』がどのような計画を描いているかというと、以下になります。

減資を行う
『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が有償増資を行う
(投入する金額は2億5,000万ドル

①②によって、『マヒンドラ&マヒンドラ』の株式保有比率を下げ、『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』が51%の株式を保有することになる、というのです。

最大の難点は、大株主である『マヒンドラ&マヒンドラ』が減資に応じるかという点です(1億4,984万株のうち1億1,186万株を保有:74.7%)。また債権者の半数がこのプランに合意しなければなりません。

つまり、『双竜自動車』が立てているPプランはまだ絵に描いた餅です。韓国メディアの一部ではPプランによって『双竜自動車』があたかも救われるかのような報道をしていますが、それはかなり虫のいい話です。

実際にはどうなるのか分かりません。ただ、韓国政府の産業通商資源部は『双竜自動車』に自動車部品を納入している部品メーカーに対しての支援を表明しています。

(吉田ハンチング@dcp)

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