2020年は韓国の輸出産業のうち石油関連が全く奮いませんでした。精油マージンが「4ドル」ないと黒字になることがおぼつかないのに、一時期はこれがマイナスになるなど大変な危機に陥りました。
結局、韓国大手精油企業4社の業績は以下のようになっています。
2020年「韓国4大精油企業」業績
●『SKイノベーション』
売上高:34兆1,645億ウォン
営業利益:-2兆5,688億ウォン
●『S-Oil(エスオイル)』
売上高:16兆8,297億ウォン
営業利益:-1兆877億ウォン
●『現代Oilbank(オイルバンク)』
売上高:13兆6,899億ウォン
営業利益:-5,933億ウォン
●『GS Caltex(カルテックス)』
売上高:22兆8,281億ウォン
営業利益:-9,192億ウォン
営業利益はどこもマイナス(つまり営業損失)で4社とも赤字でフィニッシュです。ただし、『現代Oilbank』はずいぶん赤字幅をセーブしました。これは、同社の努力の賜物です。
原油価格は現在戻りつつあり、精油企業の業績も回復するといわれてます。ただし、先行きはまだ不透明です。アメリカ合衆国と中国の対立がどうなるか分かりませんし、コロナ前まで景気が回復するかどうか怪しいものだからです。
「2兆5,688億ウォン」もの営業損失を出した『SKイノベーション』はバッテリー事業に力を入れるとしています。
(吉田ハンチング@dcp)