2025年01月01日、韓国の産業通商資源部が「2024年年間および12月の輸出入動向」のデータを公表しました。これで暫定版ながら、2024年の輸出入の金額が締まりました(通関ベース)。
以下をご覧ください。
2024年12月
輸出:613億7,800万ドル(6.6%)
輸入:548億8,800万ドル(3.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):64億9,000万ドル2024年01~12月累計
輸出:6,837億6,300万ドル(8.2%)
輸入:6,319億9,200万ドル(-1.6%)
貿易収支(輸出 – 輸入):517億7,100万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2024年年間および12月の輸出入動向」
12月は出来過ぎです。
貿易収支は(あくまでも通関ベースですが)約65億ドルの黒字となりました。
2024年は通年で見ると、約518億ドルの貿易黒字で締まりました。
ただし、産業通商資源部が「2024年はいくぜ輸出7,000億ドル」は達成できませんでした。同部もすっかりいわなくなっています。
韓国がなんとか回復したい対中国貿易がどうなったのかを見てみましょう。
2024年12月
輸出:117億9,800万ドル
輸入:123億8,300万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-5億8,500万ドル
単月で見ると、12月は約5.8億ドルの赤字。対中国貿易の「貿易収支」を2024年通年で見ると、以下のように推移しています。
上掲のとおり、2024年対中国貿易では、02月と08月の2カ月しか黒字になりませんでした。
2024年は累計で約68.2億ドルの赤字で締まりました。
合衆国頼みの現状なのに――トランプ大統領が再登板するのだ!
主要貿易相手国(地域)別に貿易収支が幾らで締まったのかを見てみましょう。
2024年累計の貿易収支
対アメリカ合衆国:+556.9億ドル
対ASEAN:+352.2億ドル
対インド:+122.7億ドル
対EU:+33.3億ドル
対中国:-68.2億ドル
対日本:-183.0億ドル
対中東:-735.1億ドル
韓国が最も貿易黒字をかっぱいでいるのは、対アメリカ合衆国です。556.9億ドルも黒字です。
次にかっぱいでいるのは対ASEAN貿易で352.2億ドル。このうち対ベトナムが「298.9億ドル」もあります。
驚くのは、対EUの貿易黒字がたったの「33.3億ドル」しかないことではないでしょうか。韓国にとって欧州市場はそこまでもうかる市場ではないのです。アメリカ合衆国のように自動車をたくさん買ってくれないという理由もあります。
かつてボロ儲けできた対中国は、今や赤字に転落しているので2025年は全く頼りになりません。
対日本は「183.0億ドル」の巨額赤字です。もう何度だっていいますが、韓国は対日本の貿易で黒字になったことは1年たりともありません。日本からすれば、鵜飼の鵜みたいなものですから当然です。
対中東が「735.1億ドル」というもの凄い赤字なのは、石油を買わないといけないからです。先にご紹介したとおり、韓国は世界で最も石油に依存した国であるというリポートもあるほどで、これは仕方ありません。
――というわけで、貿易に依存した国、輸出に依存した国である韓国が、2025年に明るい未来がなさそう――というのは、このような対貿易相手国の結果からも分かります。
もはや韓国にとってアテになる市場は「合衆国しかない」のです。
にもかかわらず、間もなくトランプ大統領が再登場するのです。
合衆国への輸出が激減することになったら――どうなるでしょう。楽しみですね。
(吉田ハンチング@dcp)