全世界的に自動車用の半導体の供給が逼迫(ひっぱく)しており、工場のラインが止まる事態を引き起こしています。韓国も同じです。
電力制御用のMCU(Micro Control Unitの略:マイクロ・コントロール・ユニット)が主に不足しているといわれています。
主な自動車メーカーの対応は以下のようになっています。
第1四半期に中国で5万台減産(計10万台減産)
『トヨタ』
中国・アメリカ合衆国・日本で生産調整
『ルノー』
フランス・モロッコ・ルーマニアの工場で数日間生産を中止
『アウディ』
生産調整に1万人以上の休職
『GM』
03月中旬まで北米の工場3カ所で減産
etc.
ちなみに韓国では以下が判明しています。
富平第2工場の稼働率を半分に
稼働率を半分に調整するので生産台数は半分になるのでしょう。『現代自動車』『起亜自動車』はとりあえずは何も発表していませんが、影響は出ているはずです。『起亜自動車』は短期的な生産に支障はないが3~6カ月の在庫があるわけではない、としています(2021年01月27日)。
すでにこの車載用半導体不足は数字に表れています。
乗用車販売台数:3.7%減少(対前月比)
在庫:20.2%減少
在庫が大きく減少しています。最近韓国で「『フォルクスワーゲン』は韓国を在庫処分場と考えているのではないか」という不満の報道が出ましたが、恐らく『フォルクスワーゲン』としても在庫を買ってくれる市場であれば、そこには在庫を回したいのです。
という恐ろしい報道が出ています。ということは、2021年第3四半期まで供給不足が続くのです。
半導体強国などと称している韓国で半導体が足らないというのは、なんとも皮肉な状況です。もちろん作っている半導体が自動車用ではなかったので仕方がありませんが。また台湾『TSMC』(Taiwan Semiconductor Manufacturing Companyの略:台湾積体電路製造)頼みにならないよう自動車メーカーは、半導体の供給元を散らす必要があるでしょう。
⇒参照・引用元:『ソウル経済』「車半導体発注・納品26~38週間かかり…車の生産ができないかもしれない」
(吉田ハンチング@dcp)