2025年06月05日、『韓国銀行』が「2025年05月末時点の外貨準備高」を公表しました。
以下です。
2025年05月
外貨準備高:4,046億ドル(約57兆7,405億円)※
前月比:-1億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,600億ドル(約51兆3,756億円)
(証券類)
前月比:+35億ドル⇒Deposits:197億ドル(約2兆8,114億円)
(現預金)
前月比:-35億ドル⇒SDRs:157億ドル(約2兆2,406億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし⇒IMF position:45億ドル(約6,422億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約6,850億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2025年06月04日「1ドル=143.64円」のレートで算出
当月の見どころは現金たるDeposits(預金)が35億ドル減少していることです。
『韓国銀行』は当月の増減について以下のように説明しています。
2025年05月末 外貨準備高
2025年5月末時点で、わが国の外貨準備高は4,046.0億ドルで、前月末(4,046.7億ドル)と比べて0.7億ドル減少運用収益の増加などにもかかわらず、金融機関の外貨預金の減少などが要因
当月は前月比で「-1億ドル」とほとんど変化していません。「運用収益が増加した分」と「金融機関の外貨預金が減った分」がほとんどイッテコイになったわけです。
2022年01月から2025年05月までの外貨準備高の推移を見ると以下のようになります。
韓国の外貨準備高は最低にまで落ちました。
先からご紹介しているとおり、韓国は外貨準備を積めなくなっています。
↑毎年いくら外貨準備高の増減を示しています(1980~2024年)。0より上の「+」は外貨準備高が増えたこと、0より下の「-」は外貨準備高が減ったことを示します。直近の3年間(2022~2024年)は、外貨準備高の増減はマイナスです。つまり、外貨準備が積めなくなっているのです。データ出典は『ECOS』
外貨が大量に必要になる瞬時の出来事が起こらないといいですね。
(吉田ハンチング@dcp)