外で見るぶんには傑作な事態となっています。
韓国『LGエネルギーソリューション』が、同じ韓国企業『LGエネルギーソリューション』に「営業秘密を盗んだ」としてアメリカ合衆国『国際貿易委員会』(略称:ITC)に訴えられ、完膚なきまでに敗訴した件です。
韓国メディア『Business Korea』にこの件に関して、負けた『SKイノベーション』の反応を報じた記事が出ています。これが非常に面白い内容です。記事の一部を以下に引用します。
(前略)
『SKイノベーション』は11日、2月11日に出た合衆国『国際貿易委員会』の最終判断を検討するため、取締役会長と全社外取締役が出席する拡大監査委員会を開催したと発表した。
(後略)
『SKイノベーション』は11日、2月11日に出た合衆国『国際貿易委員会』の最終判断を検討するため、取締役会長と全社外取締役が出席する拡大監査委員会を開催したと発表した。
(後略)
「10年間合衆国では『SKイノベーション』のバッテリー製品の輸入禁止(部品なども)」という判決が出てしまったので御前会議を開いたわけです。
で、どうなったかというと……。
SK Innovation’s board of directors has rejected LG Energy Solution’s compensation demand as it “significantly weakens the company’s business competitiveness.”
『SKイノベーション』の取締役会は、『LGエネルギーソリューション』の賠償要求を「会社の事業競争力を著しく低下させる」として拒否した。
賠償金を支払うと会社の力が弱くなるから拒否する、と決議したというのです。こういうのを盗っ人猛々しいというのではないでしょうか。
勝訴した『LGエネルギーソリューション』の方は高らかに謝罪と賠償を要求しています。「賠償しない」と役会で決めるのは勝手ですが、なんらかの和解に至らないと10年間合衆国で商売できなくなるのですが、そっちはいいのでしょうか。
韓国企業同士のどつき合いは、本当にばかばかしい様相を呈してきました。
(吉田ハンチング@dcp)