小ネタですが、韓国がいかに「信用格付け」を気にしているのか分かりますのでご紹介します。
2021年04月28日、韓国企画財政部は、
世界的格付け会社『S&P』が韓国についての国家信用格付けを「AA 安定」の評価に維持した
とプレスリリースを出しました(以下)。
日本人からすると、これはプレスリリースを出すほど重要なことなのか、と思われるかもしれませんが、韓国政府にとっては重要なのです。
ちなみに、『S&P』の信用格付評価は、
AAA
AA+
AA
AA-
AA+
AA
AA-
……という順番(21段階あります)で、つまり韓国の「AA」は上から3番目にいい評価です。
『S&P』は韓国の経済については、これからの経済成長率を以下のように見ています。
2021年:3.6%
2022年:3.1%
2023年:2.5%
2024年;2.5%
2022年:3.1%
2023年:2.5%
2024年;2.5%
コロナ禍から回復するだろう2021年だけは「3.6%」ですが、『S&P』も韓国の経済成長率が右肩下がりになることは認めています。
韓国政府の評価維持について以下のように記載しています。
『S&P』の格付け維持決定は、コロナ19以降のグローバル経済が困難に陥る中で、韓国経済が対外的信頼を得ていることを再確認できた。
コロナ19以降、最近まで113カ国の国家信用格付け、見通しが下落する中で、既存の評価を維持できたことには大きな意味がある。
というわけで、韓国政府が「格付け維持」に喜んでいるのが伝わるのではないでしょうか。さて、残るのは『ムーディーズ』と『フィッチ』です。どうなるのかが楽しみですね。
(吉田ハンチング@dcp)