韓国『LGエレクトロニクス』は、赤字続きだったスマートフォン事業を畳むことにしました。上掲は、スマホ事業の営業利益の推移を示したものです(四半期毎)。見事にずっと「0」の下にあることがお分かりいただけるでしょう。
どこか中国企業に事業を売却できればと考えていたのですが、中国は特に韓国企業のスマホ関連技術など必要ないものですから(中国企業はすでに韓国企業をキャッチアップしている)、結局買収に名乗りを上げる企業は現われませんでした。
26年間続いた『LGエレクトロニクス』のスマホ事業は幕を下ろす結果となったわけです。
で、2021年第1四半期の業績が出たのですが、やはり以下のように赤字でした。
2021年第1四半期
総売上:9,987億ウォン(約979億円)
営業利益:-2,801億ウォン(約-274億円)
総売上:9,987億ウォン(約979億円)
営業利益:-2,801億ウォン(約-274億円)
2020年第4四半期の営業利益が「-2,485億ウォン」でしたから、赤字が拡大したことになります。このままだらだらスマホ事業を継続するよりも、ここですぱっと止めた方が会社のためになるでしょう。
以下をご覧ください。
『LGエレクトロニクス』は2021年04月05日に「スマホ事業撤退」を発表しましたが、翌日の06日、『LGエレクトロニクス』の株価は3.6%上昇しました。これで足を引っ張る事業がなくなったので同社の業績は上がると践んだ投資家が多かったというわけです。
ただし、実際にそうなるかどうかは、やってみなければ分かりません。
(吉田ハンチング@dcp)