最近、非常に興味深いリポートを連発している韓国『全国経済人連合会』が2021年05月19日、「売上高100大企業の直近5年間の海外売上の実績」という新たなリポートを出しました。
これまた非常に面白い内容ですのでご紹介します。
2019年に売上が大きかった100の企業について、2016~2020年の連結業績を分析した結果、
2019年のアメリカ合衆国と中国の新冷戦激化(貿易戦争)
2020年のコロナ禍によって2年連続で業績が後退した
2020年のコロナ禍によって2年連続で業績が後退した
と結論付けています。以下をご覧ください。
確かに韓国100大企業の売上高は2019年(2.1%下落)、2020年(5.6%下落)と後ずさりを続けました。
2018年の「750.1兆ウォン」と比較すると、2020年は「693.1兆ウォン」に過ぎず、「57兆ウォン」(約5兆5,290億円)も減少しています。
ご注目いただきたいのは、コロナ前の2019年からすでに減少している点です。
「電気・電子」以外は売上がほぼ二桁減少!
この売上減少を分野別に見てみると以下のようになります。
2019年⇒2020年の海外売上の減少をまとめると以下のようになるのです。
2019年 ⇒ 2020年の売上増減 | |
電気・電子 | 4.0%増加 |
自動車・自動車部品 | 7.1%減少 |
造船・機械 | 17.4%減少 |
建設・建築資材 | 20.0%減少 |
エネルギー・化学 | 26.3%減少 |
総合商社 | 11.4%減少 |
鉄鋼・金属 | 12.1%減少 |
半導体が含まれる「電気・電子」以外では、ほとんどの分野で2桁減少しています。
結局のところ毎度おなじみの結論になるのですが、韓国の半導体以外の輸出産業は弱体化しており、海外での売上は減少している――のです。
※上掲の全てのグラフは以下の『全国経済人連合会』のリポートのデータを出典とし、Money1編集部がグラフ化しました。
⇒参照・引用元:『全国経済人連合会』公式サイト「売上高100大企業の直近5年間の海外売上の実績」
(吉田ハンチング@dcp)