小ネタかもしれませんが、興味深い話ですのでご紹介します。
サブスク動画配信大手『NETFLIX(ネットフリックス)』とプロバイダーである韓国『SKブロードバンド』がもめている件については先にご紹介しましたが、裁判所は『ネットフリックス』の(事実上)負けという判断を下しました。
あなたの会社はトラフィック量が多いので……
そもそもの始まりは『SKブロードバンド』がトラフィック量の多い『ネットフリックス』に対して「その分お金を払ってくれ」と要求したことにあります。
『ネットフリックス』はこれを拒否して、韓国の裁判所に対して「支払わなくていいと確認してほしい」と訴えた裁判でした。
『ネットフリックス』が従わなかった理由は「公平性」です。インターネットプロバイダーは顧客を公平に扱う必要がある(どんな顧客に対しても中立を保たなければならない)――という主張です。「なぜ我々だけトラフィックの量に合わせた金額を乗せられなければならないのか?」というわけです。
しかし、2021年06月25日、裁判所は『ネットフリックス』の主張を却下しました。これにより、『ネットフリックス』は『SKブロードバンド』と話し合わないといけないことになりました。
『ネットフリックス』が控訴するかどうかは不明ながら、韓国の他のプロバイダーも『ネットフリックス』にお金を払ってください、といってくる可能性があります。
さらにいえば、最もトラフィック量の多いのはGoogleで、これはもちろんYouTubeによるもの。『ネットフリックス』に「お金を支払え」というのなら、Googleにも同様に要求するのでしょうか。
事態は混沌としてきました。
(吉田ハンチング@dcp)