韓国の家計負債が急増していることが問題視されており、ときどき日本メディアでも本件についての報道が出ます。
『韓国銀行』、韓国政府が注意喚起を行っているのみならず、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)からも危ないと指摘されています。
2021年03月末時点で、直近1年間で韓国内銀行から家計への総貸出残高は、779兆7,000億ウォン(約75兆6,309億円)から867兆8,000億ウォン(約84兆1,766億円)まで増加しています。
つまり1年間で「88兆1,000億ウォン」(約8兆5,457億円)も借金を増やしたわけです(11.3%の増加)。
しかも、本件を報じた韓国メディア『ソウル経済』の記事(『共に民主党』議員が入手した金融監督院の資料がソース)によれば、MZ世代(ミレニアル世代 + Z世代)、つまりは20代、30世代の青年層が借金を大きく増やしたことが判明しました。
貸出残高の増加分のうち、MZ世代が占める割合が以下のように急増しているのです。
2019年:33.7%
2020年:45.5%
2021年:50.7%
(2021年は中途暫定値)
2020年:45.5%
2021年:50.7%
(2021年は中途暫定値)
年齢階級別に貸出残高を比較すると以下のようになります。
銀行の貸出残高
20代:43兆6,000億ウォン(約4兆2,292億円)
30代:216兆ウォン(約20兆9,520億円)
40代:267兆8,000億ウォン(約25兆9,766億円)
50代:208兆ウォン(約20兆1,760億円)
60代以上:132兆3,000億ウォン(約12兆8,331億円)
20代:43兆6,000億ウォン(約4兆2,292億円)
30代:216兆ウォン(約20兆9,520億円)
40代:267兆8,000億ウォン(約25兆9,766億円)
50代:208兆ウォン(約20兆1,760億円)
60代以上:132兆3,000億ウォン(約12兆8,331億円)
残高だけ並べると、20代、30代は40代の「267兆8,000億ウォン」より金額の規模は小さいですが、金額の膨らむ速度が尋常ではありません。
20代:昨年より10兆9,000億ウォン増加(33.3%増加)
30代:昨年より33兆8,000億ウォン増加(18.6%増加)
30代:昨年より33兆8,000億ウォン増加(18.6%増加)
全体では前記のとおり、「11.3%の増加」ですから、MZ世代での借金増がいかに速いかがお分かりいただけるでしょう。
韓国の青年層は銀行からの借り入れによる借金を増やしており、その増加速度はあまりに急です。
(吉田ハンチング@dcp)