東京地検は、
日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーンと代表取締役グレッグ・ケリーが共謀し、2011年3月期から2015年3月期までのゴーン容疑者の報酬が合計で約99億9800万円であったにも関わらず、約50億円少ない「計49億8700万円」と虚偽の記載をした有価証券報告書を提出した
と発表しています。日産自動車自身の発表では、
そのほか、カルロス・ゴーンについては、当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明しております。
としています。
⇒引用元:『日産自動車』「当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について」
https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-860852d7040eed420ffbaebb223b6973-181119-01-j?lang=ja-JP
日産自動車はフランス・ルノーと三菱自動車と協業のアライアンスを組んでいますし、ゴーンさんは3社連合のCEO(会長兼最高経営責任者)でもあります。さらにややこしいのは、日産自動車の株式はルノーが約43%を握っていることです。つまり日産自動車はその分フランス企業なのです。そのため、フランスが動揺してマクロン大統領がいち早く「ルノーグループの安定性を注視している」などと発言しています。
3社のアライアンスが大揺れになるだけではなく、その崩壊、日産自動車の上場廃止といった最悪に属するケースも想定され、マスコミではすでにそのような推測が報道されています。この件がどこに落着するのかまだ分かりませんが、いずれにせよ株主にとっては大損な話です。
(柏ケミカル@dcp)