先にご紹介したとおり、アメリカ合衆国の政府の債務上限問題についていよいよ期限が迫ってきました。政権が変わっても合衆国の年中行事になったような感さえありますが、債務上限を議会が上げてくれなければ合衆国でデフォルトが発生します。
2021年07月23日、財務省の長官となった、前FRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)議長、ジャネット・ルイーズ・イエレン(Janet Louise Yellen)さんが、ナンシー・ペロシ下院議長に書簡を送りました。
国家債務の上限に直面しているため、議会で限度拡大を議決するように求める
07月30日から州・地方政府債の発行を停止
08月02日から追記の緊急措置を取る
07月30日から州・地方政府債の発行を停止
08月02日から追記の緊急措置を取る
という内容とのこと。毎度のことなのであまり危機感がないかもしれませんが、このままですと債務の返済、社会保障支出ができないというデフォルトが現実のものとなります。
ちなみに第2次世界大戦以降、合衆国は98回も債務上限を調整してきました。
99回目を行わないといけないのですが、共和党はバイデン政権の増税に反発しているため、協力的ではありません。また、ペロシ下院議長が頼りになるのかどうか……。さすがのイエレン長官も足を引っ張られて面倒なことになるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)