さぁ来ました! 米デフォルト騒動の第二幕!

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アメリカ連邦政府の債務の上限問題が予定どおり再燃です。Money1でも2017年09月にお伝えしたとおり、その時点では「12月に先送り。また12月に考えましょう!」だったのですが、その12月がやって来たのでいよいよ本腰です。

これは「連邦政府が国債を発行して借金できる上限金額を決めておこう」というルールから来る問題です。このルール自体は、連邦政府が無軌道に借金を重ねることに歯止めをかける、大変有用なものです。

しかし、連邦政府の借金は雪だるま式に膨らんでおり、新規に国債の発行を行わないと連邦政府が立ちゆかなくなってしまいます(加えて国債の利払いが滞る)。

立ちゆかなくなると連邦政府機関の閉鎖、という事態になります。事実上のデフォルトですね。このような連邦政府機関の閉鎖は1990年台には3回ありました(閉鎖期間は最長で21日)。ちなみに直近ですと、前オバマ政権時代、いわゆるオバマケアについて与野党対立が激化したためもあって2013年10月に発生しました。

デフォルトを避けるためには、債務上限の撤廃、あるいは上限の引き上げを行わなければなりません。

12月04日、民主党指導部は、政府機関の閉鎖を回避するためにトランプ大統領と共和党幹部と協議することに同意しました。

●連邦政府の暫定予算と債務上限引き上げの期限は12月8日

です。ただし、

●08日が過ぎても政府機関が12月22日までは維持できるための「つなぎ予算」が共和党から提出され、議会で12月08日までに採決予定

というギリギリの攻防が行われています。アメリカ上院では、予算などの重要法案の可決には「60票」が必要です。共和党は52議席で過半数を占めていますが、単独では(全員賛成したとしても)8票足りません。どうしても民主党の票を取り込まなくてはならないのです。

これまでの例では、たとえ連邦機関の閉鎖が起こってもほとんど短期間で終わるのですが(上限引き上げなどで合意しないと政治だけでなく経済にも大混乱を来すため)、さてこのトランプ政権ではどうなるでしょうか!?

(柏ケミカル@dcp)

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