韓国に急遽「凶鳥」が飛来。暗闘が始まっている

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2025年01月30日、韓国最大野党『共に民主党』の党首・李在明(イ・ジェミョン)さんが、前大統領の文在寅が隠居している慶尚南道梁山市梁山市平山村の私邸を訪問しました。


↑李在明(イ・ジェミョン)さんと文在寅が手を振っているところ。いい気なものです。

この本当は仲が悪い2人が会合を持つのは、2024年09月以来、約4カ月ぶりのことです。

凶鳥がドイツより急きょ帰国した

前日29日には、凶鳥のように、 金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道知事が急遽ドイツ留学から韓国に戻り、李在明(イ・ジェミョン)さんと会談を行いました。


↑金慶洙(キム・ギョンス)さんがなぜか突然ドイツから帰国し、李在明(イ・ジェミョン)さんと会談。

金慶洙(キム・ギョンス)さんというのは、1967年12月01日、慶尚南道高城郡で生まれ、ソウル大学校で人類学の学士号を取得。

大学在学中は学生運動に参加し、その後、政界に入りました。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下では、大統領秘書室の演説企画秘書官や広報担当秘書官を務め、「盧武鉉の最後の秘書官」として知られています。また、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近であり、親文在寅系の人物です。

2018年には第37代慶尚南道知事に就任しました。しかし、いわゆる「ドゥルキング事件」と呼ばれるインターネット上の不正なコメント操作事件に関与したとして起訴され、2021年07月に大法院(最高裁)で懲役2年の実刑判決が確定。知事職を失いました。

ところが、2022年12月に特別赦免を受けて釈放され、その後、英国やドイツで留学生活を送っていました(早い話が国外脱出してほとぼりを冷まそうというわけです)。

このような札付きの親文在寅派の人物が急遽帰国して李在明(イ・ジェミョン)さんと会談を持ったのです。

その翌日に李在明(イ・ジェミョン)さんが文在寅の私邸を訪問して文在寅と直接会談。――出来過ぎです。

李在明と文在寅が述べたこと

本線に戻ります。

李在明(イ・ジェミョン)さんと文在寅の会談で何が述べられたのかを以下にまとめます。


↑「李在明(イ・ジェミョン) vs 文在寅」会談は約1時間半にも及んだとのこと。

文在寅が述べたこと
「現在のように政治環境が極端に分裂している状況では、統合と包容の歩みが『共に民主党』の未来を切り開く上で非常に重要だ」

「李在明(イ・ジェミョン)代表と『共に民主党』は統合・包容の姿勢をよく示している」

「経済状況が厳しい中で、内乱事態が発生し、自営業者をはじめとする庶民が困難を訴えている」

「そのため、補正予算(追更)の編成に向けて、『共に民主党』が積極的に努力してほしい」

「『共に民主党』から様々な提案があるとは思うが、一刻も早く補正予算を編成し、執行することが重要だ」

李在明(イ・ジェミョン)が述べたこと
「政治的な変化が生じたとしても、最終的には統合と包容の歩みが、対立を解決し、分裂を減らす方法になる』」

「われわれが提示した案に固執するつもりはない」

「政府が早急に補正予算を決定すれば、協議し、受け入れる用意がある」

文在寅の「李在明(イ・ジェミョン)代表と『共に民主党』は統合・包容の姿勢をよく示している」という発言は傑作で、そうでないと思っているからこのような発言が出るわけで、要するに『共に民主党』内の親文在寅と融和してくれ――という要請です。

文在寅の言葉なので、「保守寄り勢力との統合・包容」では断じてありません。自分の息がかかった勢力との統合・包容について述べているのです。

カンニングファミリーの家長・曹国(チョ・グク)が大法院で実刑確定となり、監獄に行ってしまいましたので、文在寅は「尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の弾劾 ⇒ 次期大統領選挙」が見えている情勢で、自分の側近だった金慶洙(キム・ギョンス)を使うつもりでしょう。

29日、金慶洙(キム・ギョンス)さんは、『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)代表と親李在明派に対し、過去の総選挙での対応や盧武鉉(ノ・ムヒョン)・文在寅両元大統領に対する侮辱的・誹謗的な発言を指摘し、謝罪と反省を求める発言をしています。

文在寅が野心を逞しくしているのは明らかで、何の権限もないのに「補正予選をスグ組め」という発言をしています。

「保守寄り vs 左派・進歩の戦い」も注目されていますが、すっかり天下を取ったつもりの『共に民主党』内では暗闘が始まっている――というわけです。

(吉田ハンチング@dcp)

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