2025年02月05日、『韓国銀行』が「2025年01月の外貨準備高」を公表しました。以下をご覧ください。
2025年01月
外貨準備高:4,110億ドル(約62兆9,858億円)※
前月比:-46億ドル<<内訳>>
⇒Securities:3,620億ドル(約55兆4,765億円)
(証券類)
前月比:-46億ドル⇒Deposits:253億ドル(約3兆8,772億円)
(現預金)
前月比:+1億ドル⇒SDRs:147億ドル(約2兆2,528億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし⇒IMF position:42億ドル(約6,437億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし⇒Gold:48億ドル(約7,356億円)
(金)
前月比:増減なし※円換算は2025年02月05日「1ドル=153.25円」のレートで算出
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(January 2025)」
当月は46億ドルも外貨準備が減少しました。内訳を見ると、Securities(証券類)が46億ドル減少したのが、そのまま全体の減少となっています。
2022年01月から2025年01月までの外貨準備高(IMFリザーブポジション・金などをすべて含んだ金額)の推移を見ると以下のようになります。
Money1でもご紹介してきましたが、韓国は外貨準備高を積めなくなってきています(上掲のとおりずんずん減少しています)。
2025年01月の外貨準備高「4,110億ドル」は上掲グラフの期間で最低額になりました。
2019年終わりの外貨準備高は「4,088億ドル」、2020年02月時点では「4,092億ドル」でしたから、韓国の外貨準備高はこの当時の水準まで戻ってしまったのです。
当月の増減について、『韓国銀行』は以下のように説明しています。
↑黄色のマーカー部分が『韓国銀行』による当月の増減の説明。以下に太字で和訳。2025年01月末 外貨準備高
2025年01月末のわが国の外貨準備高は4,110.1億ドルで、前月末(4,156.0億ドル)に比べ45.9億ドル減少。期末効果による金融機関の外貨預金の減少、国民年金基金の外貨売却の拡大(一時的な減少要因)※、外国為替市場の変動を緩和するための措置などが影響。
※スワップ取引期間中は外貨準備高が取引額分減少するが、満期時に資金が全額返還されるため、外貨準備高の減少は一時的なものにとどまる。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2025년 1월말 외환보유액」
韓国は外貨準備高を積めなくなってきており、実際、その金額は減少を続けています。
『韓国銀行』が説明しているとおり、『国民年金公団』との為替スワップで貸し出したドルは「満期になれば返済される」ハズですが、手持ちのドルが少なくなっているのは間違いありません。ここで何か急激なショックがこなければいいのですが……。
(吉田ハンチング@dcp)