鉄鋼・アルミニウムの輸入について関税上乗せだぁ!で世界を驚かせたトランプ大統領。EUなどに対しては猶予期間を設けていたのですが、協議がさっぱりうまくいかず、猶予期間も過ぎたのでいよいよ実行フェーズに入ったのです。
沈静化したように見えるだけであって別に貿易戦争が終わったわけではないとMoney1でもお伝えしてきたのですが、ここに来てドツキ合いが表面化しました。
カナダ、EUはもちろん、いつもは遠慮がちな日本もアメリカの態度に反発し、中国とはドツキ合いが継続中です。31日から開催されているG7の財務省・中央銀行総裁会議では、アメリカ財務長官のムニューシン(Steven Mnuchin:下掲写真)さんをつるし上げる局面もありそうです。
トランプ大統領の強硬姿勢は11月の中間選挙をにらんだもの、という指摘がされています。この鉄鋼・アルミの関税上乗せ発動で斜陽になってしまったアメリカの鉄鋼業界が実際に盛り返せるかというと甚だ疑問です。また、発動によって打撃を受ける製造業の損失のほうが大きい(原材料の値段が上がるので)という指摘もあります。つまり、全体としてはアメリカがは損するんじゃないの?なのです。
しかし、下院では民主党に逆転されるかもしれないが、上院では共和党が優位を保つだろうというのが専門家の見方です。もうしばらくはトランプ大統領に付き合わされるようでね。トホホ。
(柏ケミカル@dcp)