韓国の産業通所資源部によると、2025年01月の輸出入動向は以下のようになりました。
2025年01月
輸出:491.2億ドル(-10.3%)
輸入:510.0億ドル(-6.4%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-18.9億ドル※( )内は対前年同期比の増減:以下同
データ出典:『韓国 産業通商資源部』
輸出が10.3%も減少していますが、これは旧正月(ソルラル)の連休が効いたためです。
韓国の輸出はいつも月の最後の10日間で急進して貿易黒字を積む構造になっていますが、2025年は01月25日(土)~30日(木)が連休で平日が4日休みとなったので、その分縮小しました。
ただし、1日当たりの輸出量は「24.6億ドル」(+7.7%)と良い結果となっています。
注目ポイントはそれでも「貿易赤字」になってしまったという点です。
産業通商資源部の安徳根(アン・ドックン)部長(長官)は、
「01月には長期雪の連休により輸出が一時的に鈍化した」
「ただし、操業日数の影響を考慮した日平均輸出が7.7%増加し、大半の品目・市場でもプラス成長を記録しただけに輸出勢いは依然として生きている」
「昨年のグローバル高金利、ロシア・ウクライナ戦争、中東事態などの困難な状況にもかかわらず、輸出がGDP成長の90%を担いながら経済を導いた。今年も輸出が経済に支えられるように官民ワンチームとして利用できる全ての資源を集中支援する」
――と述べています。
通関ベースとはいえ、貿易収支が赤字になったのは2023年05月の「-22.1億ドル」以来のことです。
04月は「残酷な四月」※で(国際収支統計の)経常収支が赤字化する可能性がありますので、02・03月の輸出業績がどうなるのか注視する必要があるでしょう。
※04月は外国への配当支払いなどが集中するので第1次所得収支が大きな赤字になり、そのため経常収支が縮小するのです。例えば2024年04月も経常収支は赤字化しました(以下記事を参照してください)。
(吉田ハンチング@dcp)