韓国にひたひたと経済危機が迫っているという話がありまして、それは『韓国銀行』の公表したデータからも読み取れるというのですが……。
2021年06月22日に『韓国銀行』が公表した「金融安定報告書」の中に「FVI」(Financial Vulnerability Indexの略:金融脆弱(ぜいじゃく)性指数)というINDEX(指数)に触れたところがあるのです。
見ていただいた方が早いので、以下の1996~2021年第1四半期までのFVIの推移をご覧ください。
⇒データ引用元:『韓国銀行』公式サイト「金融安定報告書」
上記の『韓国銀行』のデータからMoney1でグラフ化しました
韓国がドボンになった「アジア通貨危機」のときには、1997年第2四半期、FVIは「100」でした。
次のドボン、リーマンショックがあった、2008-2009年の「韓国通貨危機」のときには、2008年第2四半期、FVIは「73.6」でした。
「今ココ」は2021年第1四半期です。FVIは上昇し続け「58.9」まできています。
赤い点線は面白いので引いてみたものですが、2020年ドル枯渇でドボン寸前になり、米韓通貨スワップ(韓国の呼称:ドル流動性スワップ)で救われた第3四半期「50.0」に当たるのです。
ともあれ、このFVIの推移を見る限り、韓国の金融脆弱性はいや増していることは確かです。また、このようなデータを公開している以上、『韓国銀行』が危機感を感じていないわけはありません。
しかし、ここで金利を上げるとエラいことにはならないでしょうか。『韓国銀行』は「やる」と明言しているのですが。
(吉田ハンチング@dcp)