恐らくそういう人が韓国にはたくさんいるのでしょうね、という気の毒な話です。韓国メディア『毎日経済』が、老後のお金になればと退職金を太陽光発電に突っ込んでしまった悲劇について報じています。
2020年01月05日の記事に登場する某氏(68歳)は、
を元手に、2018年、小規模太陽光発電事業に参入。土地代には退職金の8,000万ウォンを充て、銀行から融資を受けて建設しました。この時点では、
運用コスト(融資の元利など)を引いても毎月100~200万ウォン(約9.5~19万円)の純利益が出る
という話だったのです。当然、この計算は電気をいくらで買い取ってもらえるのかによって変動します。ところが、2020年には電気の買い取り価格が急落。2018年01月には「11万2,224ウォン/1MWh」だったのが、2020年12月には「3万5,122ウォン/1MWh」まで下がってしまったのです。
これによって収入は「約1/3」に激減。先の某氏は「月収が90万ウォン未満ならアルバイトをしないと融資の返済ができない状況」になっているとのこと。また、部品を交換しなければならない時期がきたら、さらに数千万ウォンの出費が強いられ、まるで蟻地獄の様相を呈しています。
某氏の希望はわずか3年で飛んでしまいました。韓国のクリーンエネルギー政策は、このような弱者の被害を生みながら推進されているのです。
(吉田ハンチング@dcp)