韓国メディア『毎日経済』に興味深い記事が出ました。
文在寅政権の経済政策は落第点だ、と韓国内の経営学者が判断したという内容です。
『毎日経済』と韓国経営学会が経営学会員351人を対象に「現政権の経済政策と次期政府に望む点」などをテーマに行ったアンケート調査の結果を基にしています。
記事の一部を以下に引用します。
(前略)
現政府の今年上半期の経済政策については否定的評価が主だった。回答者の27.9%が「D評価(不可)」、35.6%は「F評価(非常に不可)」を選択して、全体の63.5%が事実上落第点を与えた。
(後略)
「63.5%」が落第点というのもスゴイですが、不可の下の「F」が35.6%だというのです。
同記事には以下のような記載があります。
(前略)
国の政策を立てるときは、理念より現実が優先されなければならない、というアドバイスも続いた。
(後略)※引用元は同上
これはアドバイスではなく叱責で、まさに文政権の問題点を正確に突いています。
文政権の政策が失敗するのは当然
御大の言葉を再度引いておきます。
政治には正誤は存在するが、善悪は存在しない。
現実の要求より道徳が上位にたつことなど、あってはならない。
⇒引用元:佐藤大輔『信長新記 一本能寺炎上』(德閒文庫版,2004年)p.65
左派の人々が政権を握ると往々にしてロクなことにならないのは、まさにこの点に帰結します。
世の事象を善悪で判断して、現実の方を間違っているとするのです。現実をねじ曲げようとして自身の善悪基準で政策を行い、行き着く先はロベスピエールみたいなことになるわけです。
例えば、韓国の文政権が不動産政策で失敗を重ねている理由もまさにこの点にあります。
「不動産に投資してもうけるヤツは悪だ」と思い込んで、取引を絞るための政策ばかりを実施してきました。愚かしい行為としか言いようがありません。取引を絞れば絞るほど不動産が買いづらくなって、需給バランスが崩れ、価格が上昇するに決まっています。
文政権の失政の原因は、政治に善悪を持ち込んで現実を無視した点に尽きるのではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)