2023年10月25日、『韓国銀行』は「2022年の企業経営分析結果」を公表しました(下掲)。
この中に非常に興味深いデータがあります。以下をご覧くだい。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年の企業経営分析結果」
「利子補償比率」の企業数比率のデータです。
「利子補償比率」というのは、企業の「営業利益」を「利息支払いの費用」で割った数値です。
これは、その企業が債務の利息負担に耐えられるのかを示しています。
利息支払いの費用の方が大きければ、数値は100%より小さくなり、営業利益で利払いもできないことを示しています。これがいわゆるゾンビ企業です。
上掲のとおり、営業利益で利払いできないゾンビ企業(利子補償比率が100%未満)数の全企業数に占める割合が、とうとう「42.3%」に達しました。
ゾンビ企業率が過去最大を更新です。
※利子補償比率が0%未満というのは営業利益がマイナスに陥ったことを示しています。これは上掲のとおり「34.7%」で2021年より若干拡大しました。
このゾンビ企業は約3割に達したときに「おいおい!」と注目を浴びたのです。それが、ついに42.3%。
約4割の企業が営業利益で利子も支払えません。これがまともな状態でしょうか?
Money1でも何度もご紹介しているとおり、政府・企業・家計の3部門のうち、まだしも負債の増加速度がマシだったのは企業負債だけでした。ところが、コロナ禍以降でこれが増速し、企業負債もまた異常な速度で増えたのです。
その負債増が如実にこの統計結果に反映されているといえます。
韓国はいよいよ3部門そろってアカン感じになってきました。
(吉田ハンチング@dcp)