韓国の文在寅大統領が国連総会で「朝鮮戦争の終戦宣言をしよう」という演説を行いました。
「南北朝鮮、アメリカ合衆国の3者」あるいは「南北朝鮮、アメリカ合衆国、中国の4者」で話し合おうとしました。
北朝鮮からは2通りの返信がありました。
・北朝鮮金与正さんは「終戦宣言は興味ある提案で良い発想だと考える」と乗り気
金与正さんは25日、26日と続けて談話を公表。これをもって韓国メディアでは「北朝鮮は前向きだ」と報道していますが、そういう判断で大丈夫なのか、という懸念も出ています。
実は、二度目、26日に公表された金与正さんの談話の終わりに、以下のように書いてあるのです。
(前略)
公正性と互いに対する尊重の姿勢が維持されてこそはじめて北南間の円滑な疎通が成されるであろうし、ひいては意義ある終戦が時を失わずに宣言されるのはもちろん、北南共同連絡事務所の再設置、北南首脳の対面のような関係改善の諸問題も建設的な論議を経て早いうちに一つ一つ有意義に、見事に解決されることができると思う。しかし、これはあくまでも個人的な見解だという点を明らかにしておく。
南朝鮮が正確な選択をすべきだという勧めの言は、去る08月にもしたことがあった。
今後、薫風が吹いてくるか、暴風が吹きまくるか予断はしない。
金与正さんの言葉は、北朝鮮の態度を示したものではなく、あくまでも個人の見解だと逃げを打っています。
で、今回の本題なのですが、2021年07月27日10:00に回復された南北の通信ラインにいまだ北朝鮮は出ようとしません。
この通話ラインは、毎日09:00に「通話開始」と連絡して開線し、17:00に「通話閉鎖」を告げて終了するものなのですが、08月10日の通話閉鎖連絡に北朝鮮が出ず、そのまま不通となっています。
韓国が米韓軍事演習の実施を決めたことに腹を立てて電話に出なくなったのです。
韓国メディア『毎日経済』によると、韓国統一部が2021年09月27日に確認しましたが、北朝鮮は午前09時の開線の呼び掛けに応えなかったとのこと。
また、同報道によれば、韓国側は08月10日に不通になった後も毎日、午前午後の2回韓国側に電話しているとのこと。
韓国側はしつこくラブコールを続けていますが、北朝鮮は電話に出てくれません。
なんでしょうかこの妙な図式は。
(吉田ハンチング@dcp)