久しぶりに韓国『双竜自動車』の話題です。
『双竜自動車』が売却のための予備調査を終えました。『双竜自動車』は、買収に名乗りを上げている候補者に買収の入札ガイドを送信済みで、2021年09月15日まで買収提案を受け付ける段取りとなりました。
この買収提案を基に、まず優先交渉者を選びます。
驚くのは、韓国メディアによると、買収に手を上げているのが11社になっていることです。
Money1で先にご紹介した時点では9社だったのです。
「2社増えとるやないか」です。先にご紹介した際には9社だったのですが、火中の栗を拾いたいという奇特な企業が2つも増えました。
この買収希望会社の中で最有力と見られるのは、純財閥『SMグループ』と電気バス会社『EDISON MOTORS(エジソン・モータース)』です。
資金力では自己資金で1兆ウォン(約940億円)は用意できると豪語する『SMグループ』ですが、『エジソン・モータース』も投資ファンド『KCGI』『キーストーン・プライベートエクイティ(PE)』と手を組んで資金を集めたとされています。
電気自動車をすぐ出せるようにすべき
あくまでも私見ですが、『双竜自動車』を本当に自動車メーカーとして生かしたいなら、すでに電気バスの開発・販売を行っている『エジソン・モータース』が買収するのがよいのではないでしょうか。
これまでもご紹介してきたとおり、『双竜自動車』は電気自動車を開発・販売したことがありません。世界的なニーズが電気自動車に傾いているにもかかわらず、です。販売数を伸ばして経営を立て直したいのであれば、電気自動車を出すしかないのですが同社内部にそのノウハウはありません。
一から電気自動車を開発するよりも、バスであれ、すでに開発・販売実績のある会社と一緒になった方が得策ではないでしょうか。
『双竜自動車』が首尾良くゾンビ状態から復活するのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)