なぜか日本メディアではあまり報じられませんが、「宇宙一の不動産屋」※という中国『恒大集団』が「いよいよ飛びそうだ」というので世界中のメディアから注目されています。
負債金額についていろいろいわれますが、『恒大集団』の2021年上半期決算報告書では以下のようになっています。貸借対照表の自己資本と負債の部です。
負債の部だけ以下に拡大します。
※データ引用元は同上
2021年上半期時点での負債総額は「1兆9,665億3,400万元」(約33兆5,491億円)です。
注目ポイントとしては、「2020年末:1兆9,507億2,800万元」(約33兆2,794億円)でしたから、さらに負債が「158億元(約2,696億円)増えている」点です。
また重要なのは以下の「流動負債」が異常に多い点です。
流動負債:1兆5,727億5,900万元(約26兆8,313億円)
非流動負債:3,937億7,500万元(約6兆7,178億円)※データ引用元は同上
「流動負債」には、通常は「1年以内に返済しなければならない債務」を計上します。
『恒大集団』では総負債の80%が流動負債で、この「26兆8,313億円」という気の遠くなるような金額を1年以内に返済しなければならない、のです。
これはもう異常というか呆れるしかない事態です。
返済できるわけがないので、つまりはロールオーバー(借り換え)できずにキャッシュがショートすればデフォルトです。
※正確には不動産ディベロッパー
(吉田ハンチング@dcp)