日本では、しばしば中国によって土地が買収されているという批判が上がります。実は韓国でも「韓国の土地を購入する中国人が急増している」という話が出ています。
韓国の国土交通部の資料によると、2020年の外国人の保有する韓国の土地は「15万7,489筆」で公示地価では計「31兆4,962億ウォン」(約2兆9,921億円)と集計されました。
用途別で見ると、マンション関連が「4万431筆」。公示地価で3兆6,430億ウォン(約3,461億円)と最多です。
さて、注目される中国人投資家の動向ですが、中国国籍者の土地保有は急拡大しています。
2011年:3,515筆/公示地価で7,652億ウォン
2020年:5万7,292筆/公示地価で2兆8,266億ウォン
(保有面積:約1,999.6万平方メートル)
2020年:5万7,292筆/公示地価で2兆8,266億ウォン
(保有面積:約1,999.6万平方メートル)
直近10年間で筆数で「16.3倍」、公示価格で「3.7倍」です。
また、外国人が保有する不動産のうち、中国国籍者の割合は、
2011年: 4.9%
2020年:36.4%
2020年:36.4%
直近10年間で「7.4倍」となりました。
本件を報じた韓国メディア『韓国経済』では、以下のように国会議員の言葉を引いています。
(前略)
ホン・ソクジュン議員は「韓国の国民は中国の土地を所有することができないが、中国国籍者は韓国の土地を所有できる。保有する割合も急速に増加している点について、長期的な国際問題になる可能性がある」と述べた。
中国は共産主義国家ですので国民も中国の土地を所有することはできません。ですので、韓国の人が中国の土地を購入できない建前になっています。相互主義という考え方からすれば、これはフェアではありません。議員のいうとおり、国際的に問題になってしかるべき案件といえるでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)