最初に小ネタであることをお断りして始めさせていただきます。誠に申し訳ありません。
チェ・ベグン建国大学経済学科教授の「日韓通貨スワップは必要ない」「日本の報復は効果がない」という発言についてご紹介しましたが、ヘンな経済学者だなぁと調べてみたところ、過去にもおっかしな発言をしていらっしゃいます。
例えば、韓国メディア『MediaToday』の2019年07月12日の記事に掲載された以下の発言。
2019年07月01日に日本政府が「韓国への輸出管理強化」を発表したことを受けて、制作された記事です。
チェ教授は「今回の経済報復は、単純な貿易紛争次元ではない。
『サムスン電子』に象徴される半導体産業の競争力の足かせとし、さらに韓国経済の困難さを加速させて韓国に親日本の政権を作りたいことに加え、アメリカ合衆国の大統領選挙でトランプ大統領の再選に水を差したい意図まで透けて見える」と主張した。
「日本経済を正常化しようとする突破口として、韓半島と韓国はとても重要な戦略的対象国」であり、「北東アジア盟主の役割を果たすという安倍の夢が、トランプ大統領とムン・ジェイン政府の努力によって崩れた状況」ということだ。
⇒参照・引用元:『MediaToday』「日本の輸出規制、韓国企業の被害誇張報道は自傷行為」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
日本人なら「は?」と唖然とした顔をしてしまうのではないでしょうか。
日本経済を正常化しようとする突破口として、韓半島と韓国はとても重要な戦略的対象国
とは、ものスゴく自意識過剰な発言と思われます。
「日本にとって韓国は非常に重要なカウンターパートである」と思いたいのでしょうが――残念ながら日本人の多くは韓国をそれほど重視していないのが本当です。
また、安倍首相の夢は「北東アジア盟主の役割」でしょうか? 安倍さんも「は?」と聞き返しそうです。
「北東アジアの盟主」になりたいのは韓国の願望ではないですか?
また、以下のような発言もしています。
チェ教授は「日本は昨年113億ドルの貿易赤字を出した。
今年5月までに137億ウォンで、昨年1年分を超過した」とし「韓国からの貿易黒字を持続させなければ、日本は貿易収支の面で慢性赤字国に陥るしかない。
このようなことを考慮して、メディアは関心を持ってほしい」とした。
この人は本当に経済学科の先生なのかと思わされる発言です。
この記事は2019年に掲載されていますので(2019年07月01日の日本政府による「韓国への輸出管理強化」を受けての記事)、昨年というのは2018年のことです。
2018年の日本の国際収支統計がどうだったのかは、『日本銀行』がきちんとデータを出してくれています。以下に引用します。
経常収支:19.2兆円黒字
・貿易収支:1.2兆円黒字
・サービス収支:0.8兆円赤字
・第1次所得収支:20.9兆円黒字
・第2次所得収支:2.0兆円赤字
上掲のとおり「1.2兆円黒字」です。赤字ではありません。
また、チェ教授にはひどい誤認識があります。
日本は韓国と違って貿易1本で食べている国ではありません。
チェ教授の祖国・韓国なら輸出が傾いたら経済はおしまいですが、日本はもう輸出に頼って生きている国ではないのです。
上掲でも第1次所得収支が20兆円もありますが、海外資産からのアガリが莫大な金額に上っており、その利益が日本の経常収支を黒字にしています。
「韓国との貿易で黒字にならなければ……」なんて切迫感はありません(その割に韓国との貿易で赤字になったことは1度もないのですけれども)。このようなことは、経済学者でなくても日本について調べればスグに分かることです。
↑この記事内に「韓国が対日貿易で1度も黒字になったことがない」=「日本は対韓貿易で1度も赤字になったことがない」グラフがありますので、もしよろしければご覧ください。
長くなりましたので、このヘンで締めますが、このようにチェ教授は何かもヘンな発言をする人です。
(柏ケミカル@dcp)