どうも阿鼻叫喚のようです。
Money1で毎日ご紹介しているとおり、韓国株式市場は下落しています。
韓国では、証券会社からお金(あるいは株)を借りて株式に資金を投じる「信用取引」を行う個人投資家が多いのですが、この下落局面で「損切り」(損失確定)に追い込まれる人が増加しています。
「反対売買」とは、委託保証金が足りずに行われる売買です。トレーダーが買いで入っているなら売り、トレーダーが売りで入っていたら買いを行います。
証券会社から「委託保証金が足りないので口座に入金してください」という追い証の通知が来て、お金が積めなかったら証券会社による強制的な反対売買(強制ロスカット)です。
反対売買が行われたらそこで損失確定。
韓国株式市場が下げ局面ですので、追い証がかかるのは信用取引で買いを行った投資家です。
実際、この反対売買の金額はここのところの下げ局面で急増しています。『金融投資協会』のデータによれば、09月は以下のとおりです(チャートは『Investing.com』より引用)。
反対売買の金額規模
2021年09月01~17日の1日平均:155億ウォン
09月23日:142億ウォン
09月24日:162億ウォン
09月28日:208億ウォン
09月29日:256億ウォン
09月30日:316億ウォン⇒参照・引用元:『金融投資協会』公式サイト
上掲のとおり、下げ局面が明瞭になった2021年09月28~30日、反対売買の規模が急拡大しています。反対売買、すなわち損切りに追い込まれている個人投資家が急増していることを示しています。
この反対売買の急増は、さらに株価を押し下げます。売りが多くなるからです。
しかし、これで終わりではありません。韓国株式市場の下げ基調は続くのではないかと思われます。
(吉田ハンチング@dcp)