韓国政府の赤字の話など聞き飽きたかもしれませんが、財政収支がどのように進行しているのかは重要なポイントです。
2021年08月までが締まり、2021年10月11日、韓国の企画財政部から「月刊金融動向と課題 2021年10月号」が出ましたので確認してみます。
2021年08月「韓国政府の財政収支」
収入:40.6兆ウォン
支出:49.7兆ウォン
財政収支(収入 – 支出):-9.1兆ウォン
(↑が「統合財政収支」:単純に支出から収入を引いたもの)管理財政収支:-13.2兆ウォン
(社会保障基金の収支を加えたもの)
韓国メディアではつい最近まで「予算よりも税収が増える!」と盛んに報じていましたが、それでも赤字なのです。2021年01~08月の累計で見ると以下のようになります。
2021年01~08月累計「韓国政府の財政収支」
収入:397.5ウォン
支出:427.3兆ウォン
財政収支(収入 – 支出):-29.8兆ウォン
(↑が「統合財政収支」:単純に支出から収入を引いたもの)管理財政収支:-70.2兆ウォン
(社会保障基金の収支を加えたもの)※データ引用元は同上
この資料によれば、01~08月で「対前年同期比」で収入は「55.7兆ウォン」増えているのです。しかし、財政収支は「70.2兆ウォン」の赤字です。
また、上掲のグラフのとおり、07月には累積赤字が減少したのですが、08月再び増加に転じました。この先、災害支援金のばらまきなどが反映されてきますので、財政収支にも大きな影響があります。
韓国政府が財政をどのようにコントロールするのかにご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)