韓国では国政監査が行われるシーズンになっており、ポロポロと興味深い話が出てきています。今回は例の「韓国版軽空母」についてご紹介します。
韓国メディア『韓国経済』に国会国防委員会の海軍本部の国政監査で与野党議員が韓国版軽空母について激突した模様が報じられています。以下に記事の一部を引用します。
(前略)
与野党議員らはこの日、軽空母の導入の必要性を置いて衝突した。アン・ギュベク『共に民主党』議員は、軽空母事業について「険しい波があろうとも推進しなければならない」と賛成の意見を述べた。
一方、前日の防衛事業庁国政監査で「海軍の軽空母『誇大妄想』について、20年間の絶え間ない政界ロビー活動を見てきた」と発言し物議を醸したシン・ウォンスク『国民の力』議員は、「北朝鮮だけでなく、周辺国に対応できる最も重要な戦力は潜水艦と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)」と、韓国の地政学的特性上、軽空母は必要ないという意見を改めて表明した。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国経済』「国政監査で『軽空母』議論加熱…海軍総長『どんな困難があっても推進する』」
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
Money1でも何度かご紹介しておりますが、韓国には空母など要りません。主敵たる北朝鮮は陸続きです。また、仮に日本が主敵だとしても、日本と韓国は対馬海峡を挟んですぐ隣です。航空戦力を空母で運ぶ必要がどこにあるのでしょうか。
そもそも有史以来まともな外洋海軍を持ったことのない国(その必要のない国)が空母を1隻造って何をしようというのでしょうか。空母護衛艦艇もないというのに。全くのお金の無駄という他ありません。
同記事では以下のようにコストについても問題になったとしています。
(前略)
反対意見の焦点は軽空母にかかる莫大な費用だった。海軍は軽空母建造に2兆300億ウォン、軽空母に搭載する垂直離着陸戦闘機20機を導入するのに約3兆ウォン程度の予算がかかるると見ている。
一部では、軽空母より原子力潜水艦など潜水艦戦力の拡充に集中しなければならないという意見も出た。
(後略)
空母の調達に2兆300億ウォン(約1,949億円)、搭載する戦闘機に約3兆ウォン(約2,880億円)と見ています。
アメリカ合衆国が売ってくれるかどうかも分からないのに「F-35B」を載せる気ですが、F-35Bが20機、本当に3兆ウォンで買えるでしょうか。
また、空母を守る護衛艦艇をそろえなければならないので、そんなものでは済みません
先にご紹介したように韓国の新型護衛艦は3番艦まで就役していますが(8隻調達予定)、全部欠陥アリでまともに航行できません。そろそろと動くような有り様です。
ベアリングが噛む?というなんだかよく分からない原因で高速発揮できないポンコツ船なのです。
空母が護衛艦艇に合わせてそろそろ進むという、世にも滑稽なタスクフォースを作るつもりなのでしょうか。世界の物笑いになるのでやめた方がよいのではないでしょうか。
以下に、YouTuber元海上自衛隊の「オオカミ少佐」が「韓国に軽空母は絶対に要らない」という説明をされていますので、ご紹介しておきます。
(吉田ハンチング@dcp)