小ネタかもしれませんが、また始まりましたのでご紹介します。
2021年10月20日、韓国の文在寅大統領はソウル空港で開催された「2021ソウル国際航空宇宙および防衛産業展示会(ADEX)」に出席。
「航空分野で世界7大強国になる」など、議論になりそうな発言を行いました。
以下が文大統領の演説をまとめた青瓦台・大統領府のプレスリリースですが、注目ポイントを引用します。
(前略)
有人・無人の兵器システムの複合化とプラットフォーム化は、防衛産業の逆らえない流れになっています。革新に強い私たちに新たな機会がないなんてことはありません。
防衛産業でも「クイックチェイサー」から「未来を先導する者」に進むときです。
(中略)
2026年までに防衛力改善費に占める「国内への支出」の割合を80%以上に拡大し、部品国産化支援も今より4倍に増やします。
将来の戦争の様相を変えることができる超一流の「ゲームチェンジャー」技術の開発に先制的に投資します。
(中略)
次世代戦闘機「KF-21ポラメ」の独自開発の成果を超えて、航空機の心臓である独自のエンジンの開発にも果敢に挑戦します。
2030年代初めまでに戦闘機をはじめとするさまざまな有・無人航空機エンジンの独自開発を成し遂げ「航空分野で世界7大強国」の能力を構築します。
(中略)
5日ある展示会の間に、著しく発展してきた私たちの防衛能力の真の姿をご覧ください。
(後略)
まだ一度も飛んだことのない戦闘機がすっかり「できた」ことになっていますし、2030年代初めまでに航空機のエンジンの独自開発に成功するとしています。
↑文大統領が誇った「KF-21ポラメ」。くどいようですがまだ一回も空を飛んだことはありません(2021年10月20日時点)。2022年に初飛行を行う予定。
文大統領という人はぶち上げたり、宣言したりするのが好きですが、そのまま企業に丸投げで「あとはよろしく」です。丸投げされる企業こそいい迷惑です。
2030年ごろに「7大強国」になっているかどうか、先は長いですが楽しみに待つことにいたしましょう。
(吉田ハンチング@dcp)