こういうのもブーメンランというのでしょうか。
2021年10月30日、韓国ソウル市の光化門でろうそくデモが開催される予定です。
デモの主催は「非正規雇用はもうやめろ1,100万非正規職共同闘争」で、同組織は2021年10月12日、ソウル市において、非正規職に就いている労働者2,409人に実施したアンケート調査の結果をもって記者会見を行いました。
アンケートの結果ですが、まず以下をご覧ください。
間違っている:76.2%
よくやっている:23.8%
と文政権の労働政策を否定する人が非常に多い結果となっています。
また、文大統領は「非正規労働者の労働関係を改善する」と約束していたにもかかわらず、それを成し遂げてはいないと考える人が多いとして、以下のアンケート結果を提示しました。
はい:67.3%
いいえ:32.7%
文大統領は、2017年05月に『仁川空港公社』を訪れ、非正規雇用で働く人たちと会い、「正規雇用に転換する」と約束したことがあります。
大統領就任間もなかったのでつい言ってしまったのかもしれませんが、このようなその場の発言はするべきではなく、『仁川空港公社』だけなのか?と各地・各所で要求と非難の声が上がりました。
任期内に非正規雇用職にある人を正規職に転換するように約束してしまい(『仁川空港工社』から非正規雇用をゼロにするとした)、その約束が果たされていないことに対して怒りを感じている人が多いというわけです。
困った政府は、子会社で正規職として雇用するといった手を使ったのですが、これはやはり非正規雇用の職にある人からすれば期待どおりの結果ではありません。
といった経緯で皆さんが怒っており、政府への抗議を示すためにろうそくデモを行う計画を立てているのです。
読者の皆さまのご存じのとおり、ろうそくデモというのはもともと李明博(イ・ミョンバク)政権への抗議のために行われ、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への疑惑・抗議を表明する際にも「ろうそく集会」が開かれました。
文大統領もまさか自分の政権への抗議のために行われるとは思ってもみなかったでしょう。雇用大統領としては不本意かもしれませんが、民意の表明は甘んじて受けなければならないでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)