韓国の大企業は、コロナ禍で景気が底だった2020年から業績を回復させていますが、思わぬことによって足を取られことがあります。
アメリカ合衆国『GM』は電気自動車「シボレー ボルトEV」で火事が起こる件について三度のリコールを発表。
発火の原因と指摘される電池セルを製造した『LGグループ』にリコール費用の95%を負担してもらうことを公表しています。
リコール費用は総額20億ドルで、『LGグループ』が19億ドルを負担します。
『LGグループ』はこの負担分を第3四半期の決算でこれを取り込むとしていたのですが、『LG化学』の結果が出ました。以下です。
↑GoogleChromeの自動翻訳なので「電気実績」になっていますが「前期実績」です。2021年第3四半期
総売上高:10兆6,101億5,300万ウォン(約1兆292億円)
(対前年同期比:-7.3%)営業利益:7,266億500万ウォン(約704.9億円)
(対前年同期比:-66.1%)当期純利益:6,798億8,500万ウォン(約659億円)
(対前年同期比:-56.6%)⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト
ご注目いただきたいのは、営業利益・当期純利益が「-66.1%」「-56.6%」と大きく落ち込んでいる点です。
これがリコール費用の負担によるものです。『LG化学』は1回限りの費用なので第4四半期には大きく回復すると見込んでいます。
1回限りになるのかどうかはまだ分かりません。
「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」という言葉もあります。
(吉田ハンチング@dcp)